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安達峰一郎は、国家間の紛争を戦争ではなく国際法によって解決する組織作りにその生涯を捧げました。安達が活躍したのは主に国際連盟の時代でした。それは第１次世界大戦という未曽有の戦争惨禍を経験した反省に立って、人類が初めて非戦の制度化・世界平和の組織化への道を歩み出したことを意味しました。安達は、パワー・ポリテイックスをそのまま是認する国際法観念ではなく、「国際法」＝「正義の基準」とする国際法観念に依拠し、非戦の思想の制度化、世界平和の組織化のために奮闘しました。安達の遺産は、国際連合、国際司法裁判所、日本国憲法の平和主義の法制度として具体化された形で、今日に受け継がれており、安達が目指した世界平和への道は、日本国憲法の平和主義、とりわけ前文の平和的共存権と第９条などに示される世界平和への道につながっています。
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