ベルギー大使時代の安達峰一郎を描いた似顔絵を紹介します。【写真/下の人物】
当時の有名な画家のコンビ、デルソとケレンによるものと思われますので、御存知の人も多いかもしれません。(現在の著作権がまだ不明なので、ちょっと不鮮明な写真でご容赦ください。)
この似顔絵を掲載したのは外交官の杉村陽太郎(1884-1939)が国際連盟事務次長の職を日本の連盟脱退を機に辞職してすぐ著した回想記『国際外交録』(1933年)です。
本書には政治家たちの似顔絵のほか、満州事変当時の風刺漫画も載っています。ちなみに安達の上の人物は、外交官の石井菊次郎
(1866-1945)です。二人とも絵の脇に本人のものと思われる署名があります。
安達に顎髭(あごひげ)を引っ張る癖があったかどうかは、まだ分かりませんが、当時の彼の雰囲気を知る手がかりとしてご紹介する次第です。
※参考:春具(はる・えれ)「オランダ・ハーグより/第194回「ババリア」」
(ウェブサイト「Japan Mail Media」2008年6月20日配信)
http://www.jmm.co.jp/dynamic/report/report1_1307.html
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