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40.「皇太子裕仁殿下の欧州外遊」

鈴 木  勝

 昭和天皇が生前、宮中記者団との会見で、一番思い出深い出来事として、皇太子時代の欧州外遊を挙げられた。それは大正10年のことで旅程は6ヶ月間に及んだ。随伴の閑院宮戴仁親王、供奉員長の珍田捨巳、第三艦隊司令部の小栗中将はじめ、御召艦「香取」や随艦「鹿島」の艦長・乗組員など総数1951名の大訪問団であった。公式訪問国は、英、仏、伊、オランダ、ベルギーの5カ国、非公式訪問国はスイスとバチカンで、欧州滞在は47日間であった。皇太子一行がパリから特別列車でベルギーに入る、と宮内省発極秘電報が安達に届いた。折りしも、安達の大使昇格問題があり、その承認を国王からもらうための信任状奉呈が、皇太子一行のベルギー入りの直前であった。やむなく安達は、信任状の電報をそのままアルベール国王に奉呈した。しかし国王からはお咎めもなく、安達は労いのお言葉を賜わったのである。


 
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