トップページ生家経歴まめ知識話題

21.「法学博士 安達峰一郎誕生する」

鈴 木  勝

 安達の国際法に関する習熟度は、学生時代にお雇い外国人講師で法律学者のボアソナード、同パテルノストロ両講師の翻訳や通訳を通じて、法曹界の教授陣が既に、安達の学識に対して折り紙をつけていた。法学博士の称号授与は、日本とスペインの条約改定を初め、日露講和条約起草、日仏通称航海条約改正等、国の懸案事項を国際法の観点から次々と解決した安達の功績に対してであった。安達の業績は博士会でも話額になり、規則により博士会の推薦を経て、牧野文部大臣が評価し認可した結果であった。日本の博士号を受ける前に、ヨーロッパ各地で既に高まり始めていた。最初の赴任国イタリアを初め、フランス、スペイン、ポルトガル等、安達の関係した国々は、安達の業績こ対し、それぞれの国で勲章を贈っている。法学博士号授与は、安達のその後の外交官、裁判官の活動にとって非常に意義深いものとなった。

 
<<豆知識一覧に戻る
 

安達峰一郎博士顕彰会                
(山辺町教育委員会生涯学習課文化係)
TEL.023-667-1115 FAX.023-667-1116