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20.「峰一郎・帰国後の外務省官僚足跡」

鈴 木  勝

 峰一郎は明治36年7月イタリアとフランスに約10年間勤務し帰国したが彼の国内勤務は、明治41年10月に日仏通商航海条約改正のためフランス在勤を命じられるまでの6年間であった。この間の峰一郎の足跡を追ってみる。
 明治37年に外務省参事官、横須賀 保捕獲審検所評定官を拝命。明治38年に日露講和条約全権随員としてポーツマスへ。帰国後は取調課長兼人事課長、家屋税事件仲裁裁判調査委員。明治39年に参事官専任となり、明治40年に外務書記官、大臣官房長兼人事課長となる。そして法学博士の学位を与えられ、ハーグ平和会議日本代表となった。明治41年には条約委員になるなど、帰国後の峰一郎には休まる時間は皆無だった。しかし逆境に強い峰一郎は動じる事なく適確に仕事を果たした。当時の外務省は、専門官僚制強化に伴い独自の省を目指し、峰一郎ら実務能力に優れた者には多くの重要な仕事を与えた。


 
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安達峰一郎博士顕彰会                
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